4/25青銅音曲「ガムランの扉」練習

 グループ結成31年目を迎えるランバンサリ自主公演の新シリーズは、「ガムランの扉」。
 一つ一つの扉を開けるごとに広がる、ガムランの新たな世界、新たな魅力をお伝えできればという思いから命名されました。本番は6月19日(日)ということで、そろそろ練習に本腰を入れる時期です。
4/25(月)の練習は、グンディンボナン「クルントゥン」、古典曲「ウィルジュン」「ダマルケリ」、舞踊曲「ガトコチョ・ガンドルン」、そして、デモンストレーションで演奏する「アスモロドノ」でした。
 「ダマルケリ」は、ワヤン(影絵芝居)の登場人物のテーマ曲、「ガトコチョ・ガンドルン」もワヤンに登場する戦士の舞踊です。普通の演奏曲と違って、それぞれ人形や踊り手の動きに合わせて、曲調やテンポがダイナミックに変するので、演奏者にとっては片時も気が抜けず、かなりスリリングな展開です。例えてみればジェットコースターのように、ゆっくりじっくり進んでいたのに、急降下して「ワーッ」と叫ぶような感じ!? 
そうかと思えば、太鼓の合図をよく聞いていないと置いていかれる「サンパ sampak」。これは「右向いて、左向いて、右向かないで左向かない!」みたいな、太鼓の指示に呼応して音を変えていかなければならないので、演奏者にとっては上級編。(例えが相応しいかどうか、ちょっと自信ありませんが…)。
 デモンストレーションの「アスモロドノ」もこのワヤンバージョンで演奏するとのこと。それだけで、舞踊曲としても演奏曲としても私たちにとってはとても馴染みのあるはずの曲の表情が一変します。ワヤンは大好きな私たちですが、グループとして、そのダイナミズムを体得しているとはいえないところで、これからどのように作っていくか、乞うご期待です。(ま)