7/7 東京音大にて臨時練習

いやはや、本格的な夏の到来と同時にインドネシアからカンカン照りの太陽のようなお二人が来日され、今週末のデワンダル公演に向けての練習が一気に熱を増しています。ランバンサリ・スタジオが手狭なため、昨日は東京音楽大学の民族音楽研究所をお借りしてリハーサル。午後1時からまず2階のガムラン部屋にて14日の公演の第一部の練習。夕方から地下のスペースに移動し第2部の竹のガムラン・チャルンと舞踊レンゲルの練習。夜の8時までたっぷり行いました。来日されたお二人とは、バニュマス地方の舞踊レンゲルの太鼓の第一人者スケンダル氏と、奥様で舞踊家・歌手のダイサ氏です。いやあ、スケンダル氏は練習だろうが何だろうが手を抜くということを知らない。一度太鼓の前に座るやいなや、水を得た魚、いや油を得た火のごとく目をギラギラ見開きつつノリノリとなり部屋中が一体となって大盛り上がり。そのエネルギーと人を乗せ巻き込むオーラはたいしたものです。そして、奥様の腰を振り振りさせて色気たっぷりに踊る女性踊りのレンゲルから一転して、最後は男になって威勢良く大地を踏みしめながら踊るバラデワン(ワヤンの登場人物ボロデウォを彷彿とさせるような勇ましい舞踊)、農村の中ではぐくまれてきた民衆のパワーが生き生きと蘇ります。あらためてバニュマス地方の芸能の底力を体感したひとときでした。(か)