ランバンサリについて


世界中のあらゆるジャンルの音楽が氾濫している昨今、ガムランの音は、CMを始めいろいろな所で登場しています。どんな方でも、ガムランという名前はしらなくとも、音だけはどこかで必ず耳にしたことがあるのではないでしょうか。

インドネシアのジャワ島に伝わるジャワガムランの魅力を、少しでも多くの皆様にお伝えしたくて「ガムラングループ・ランバンサリ」はさまざまな活動を行ってきました。

ランバンサリは中部ジャワの伝統的なスタイルのガムランを演奏するグループです。東京芸術大学における故小泉文夫教授のガムラン講座を母体として、1976年にクラブを結成し、85年に大学を離れ正式に「ガムラングループ・ランバンサリ」として発足しました。その後さまざまな活動を展開し、現在まで幅広く活動を続けています。

日本でジャワガムランが演奏されるようになったのは、1970年代初頭、故小泉文夫教授のご自宅にゼミの学生が集まって練習を始めたのが最初だと聞いています。73年に芸大が楽器を購入し、翌年から民族音楽学の実習としてガムラン演奏の授業が始まりました。この授業がきっかけでジャワガムランに魅せられてしまった有志が学内でクラブを作り、そのグループは「ランバンサリ」と名付けられました。 79年にはジャワからサプトノ先生が来日、5年間にわたり本場の演奏を身近に聴きながらガムランの演奏を学ぶことになります。やがて学生よりも卒業生や学外のメンバーが多くを占めるようになったこともあり、85年に芸大を離れ演奏グループとして再結成し、新生ランバンサリが生まれました。

それぞれのメンバーが仕事や家庭を持ち、2足のわらじを履きながらの演奏活動を行っています。 結成当時は音大卒業生が中心でしたが、今やメンバーの世代やキャリアの幅がぐーんと広くなり、あらゆる職業・キャラクターの持ち主が集まって、わいわいがやがやと一年中ガムランに明け暮れています。年の割に気持ちだけは若いつもりのガムラン大好き人間の集まりです。

ささやかですが、ガムランをキーワードに集まったメンバーがあーでもないこーでもないと騒ぎながら「何か楽しいことやろーよ!」ということを共通のテーマに、これからもいろいろな形で活動していきたいと思っています。