1月29日サクラビア成城でガムランと舞踊コンサート

一ケタ代の寒い気温から一転、この時期としては暖かさの感じられる陽気となった日曜日、介護付有料老人ホーム「サクラビア成城」でガムランと舞踊のコンサートを行いました。成城学園前から桜並木の住宅街を抜けて、徒歩約10分ほど。老人ホームと言っても、広いアプローチから建物に入るとまずコンシェルジュがあり、レストランや内部の雰囲気などまるでホテルのよう。もしかすると日本一高級な老人ホームかもしれません。会場もクラシックの小ホールのようなところで、柔らかく音が立ち上る、響きの良い空間でした。

プログラムは舞踊が、グループ十六夜(小島夕季さん、園田智子さん、酒巻京子さん)のラントヨと、夕季さんのガンビョン・パレアノム。そのほか、クロンチョン入りの「ブンガワン・ソロ」、お箏入りの「荒城の月」、「椰子の実」「冬の唱歌メドレー(たき火、雪やこんこ、春よ来い)」など、日本の歌が中心のプログラムでした。解説は森重さん。様々な曲にまつわるエピソードのほか、日本の歌とガムランの音階が微妙に合わないようなところについても、そのズレを楽しむ方法を紹介してくださっていました。

ラントヨの静謐さと花の香、夕季さんの優雅な所作などを熱心にご覧になり、日本の歌では一緒に口ずさんでくださる方もいらしたようです。最後に楽器に触っていただく時間を設けましたが、それぞれの楽器の響きの違いを確かめたり、「演奏しながら音を止めていたけれど、なぜ?」などと質問してくださる方もいらして、細部についてもよく見ていてくださっていたように感じました。

なかなか普段は縁のない場所での演奏ではありましたが、私達も楽しいひとときを過ごすことができました。写真はリハーサル風景のものです。次は2月19日(日)、新橋のスタジオで行う「ランラン・ガムラン」です!(ま)